更年期に肌はどう変わるのか
結論から言うと
肌が変わったのは、ホルモンが変わったからです。更年期を迎えてからの最初の5年間で、肌はコラーゲンを最大30%失います。しかも、ゆるやかな下り坂ではありません。崖のような落ち方で、保湿をしていてもいなくても起こります。つまり、40代まで通用していたルールが通用しなくなったということです。そのことを誰も教えてくれなかっただけです。ここから、実際に何が起きているのか、そして今も効くことは何かをお伝えします。今どの段階にいますか。
肌に何が起きているのか
エストロゲンは、思われている以上に肌を支えています。肌が水分を抱えるのを助け、皮脂の量を安定させ、ハリを保つコラーゲンを支えています。エストロゲンが減ると、この3つが同時に変わります。だからこそ、別々の悩みが一度に押し寄せてきたように感じられます。実際は、一つの変化がいくつもの顔を見せているだけです。
知っておきたい数字があります。更年期を迎えてからの最初の5年間で、肌はコラーゲンを最大30%失います。その後の減り方は、年およそ2%に落ち着きます。今感じている変化の大半は短い期間に起きたことで、だから急だと感じられたのです。
更年期スキンケアガイド
コラーゲンの崖
誰も説明してくれない部分です。この落ち込みは実際にあり、測ることもできます。気持ちの問題ではありません。
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そこから3つのことが続きます。おそらく、今まさに気づいていることです。
- 肌が乾き、薄くなります。エストロゲンが減ると、肌の中で水分を抱える天然の成分も減ります。水分が早く逃げ、午後にはもうつっぱります。薄くなった肌は内出血しやすく、刺激を受けた後に落ち着くまでの時間も長くなります。
- 何十年ぶりに吹き出物が出ることがあります。エストロゲンが減ると他のホルモンとのバランスが変わり、肌は17歳の頃のようにふるまうことがあります。ただし出る場所は額ではなく、あごとフェイスラインです。
- しわより先に、ハリが落ちます。コラーゲンは肌の土台です。それが薄くなると、まずフェイスラインと首がゆるんで見えます。多くの方が「老けた」ではなく「疲れて見える」と表現する変化です。
そして、あまり口に出されないものがもう一つあります。かゆみ、あるいは肌の上を何かが這うような感覚です。よくあることで、ホルモンによるもので、気のせいではありません。
効くこと、その順番
更年期の肌の話は、たいてい10個の悩みと10個の対策のリストで終わります。それでは結局、何も始まりません。リストより、順番が大切です。
更年期スキンケアガイド
最初に整えること
- 1肌のバリアやさしい洗顔、より濃厚な保湿。しみるものはやめる。実感まで数か月ではなく数週間です。
- 2紫外線対策毎朝SPF30以上。紫外線は、すでに進んでいるコラーゲンの減少をそのまま加速させます。
- 3コラーゲンを支えるバリアが整ってから、低い濃度でゆっくりレチノールを。3つのなかで最も根拠が強い一手です。
リストより順番が大切です。多くのケアがうまくいかないのは、すべてを一度に始めるからです。
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正直な線引きも書いておきます。スキンケアが届くのは肌までです。きめ、色ムラ、うるおい、小じわ、表面のハリは良くなります。エストロゲンの代わりにはならず、構造的なたるみを引き上げることもできません。ホルモン補充療法にはきちんとした研究の裏づけがありますが、これはあなたの既往歴を知る医療の専門家と相談して決めることです。手順のひとつをもっと詳しく知りたい方は、50代からレチノールを始めるのは遅い?もご覧ください。
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よくあるご質問
更年期になると肌は乾燥しますか。
はい。最もよくある変化のひとつです。エストロゲンが減ると肌が抱えられる水分量が減るため、うるおいが早く逃げ、つっぱりを感じます。より濃厚な保湿と、よりやさしい洗顔に変えるだけで、数週間で見た目に差が出ることがほとんどです。
50代になって吹き出物が出るのはなぜですか。
エストロゲンが減ると他のホルモンとのバランスが変わり、皮脂腺が10代の頃のようにふるまうことがあります。更年期の吹き出物はあご、フェイスライン、首に集まります。刺激の強い10代向けのニキビ用品は、すでに弱っている肌のバリアをさらに削ってしまうため向きません。
更年期に肌がかゆくなることはありますか。
あります。見た目には何もないのに、何かが這うような、ちくちくするような感覚が出ることもあります。同じホルモンの変化と、肌の水分量の低下が関係しています。よくあることですが、強い場合や眠れない場合は医師に伝えてください。
更年期でコラーゲンはどれくらい減りますか。
更年期を迎えてからの最初の5年間で最大30%、その後は年およそ2%です。肌が経験する変化のなかで最も急な下り坂です。
コラーゲンのサプリで補えますか。
飲むコラーゲンの根拠は、レチノールや毎朝の日焼け止めの根拠に比べるとかなり弱いのが実情です。ひとつにお金をかけるなら、研究の蓄積がある2つに使うほうが確実です。
ホルモン補充療法は肌に効きますか。
肌への良い影響を示す研究はありますが、これは更年期症状と健康のために処方されるものであって、スキンケア製品ではありません。相応のリスクもあります。判断は、資格のある医療の専門家と相談して決めるものです。
更年期からレチノールを始めるのは遅すぎますか。
いいえ。肌は何歳でも反応します。コラーゲンが動くこの時期こそ、レチノールが力を発揮する場面です。低い濃度から、ゆっくり始めてください。肌が敏感になっている方はなおさらです。
以前は平気だったのに、今しみるのはなぜですか。
薄く乾いたバリアは反応しやすくなります。多くの場合、急に何かにアレルギーが出たのではなく、有効成分を戻す前にバリアを立て直す必要があるというサインです。