ダイエット後、顔が老けて見えるのはなぜ?

明るい洗面所の鏡の前で、頬をそっと手で包みながら自分の顔を見つめる50代前半の女性

結論から言うと

それは実際に起きていることで、気のせいではありません。体重が減ると、顔の形を内側から支えていた脂肪も一緒に減ります。研究では、体重10kgの減量ごとに中顔面のボリュームが約7%減少することが示されています。50代の肌は弾力が以前より少なく、小さくなった輪郭に合わせて縮んで戻る力が弱くなっています。つまり、体重は減ったのに、それを包んでいた肌がまだ追いついていない状態です。この変化には、自然に戻るものもあれば、お手入れに応えてくれるものもあります。何が役立つかは、どのタイプの変化を見ているかによって変わります。
60秒チェック

あなたの顔は、どこまで戻る余地がある?

顔に実際に起きたこと

顔の形は、頬・こめかみ・目のまわりなど、皮膚の下にある小さな脂肪のふくらみ(脂肪パッド)によって保たれています。上質なソファのクッション材のような役割です。体重が減るとき、どこから減るかを選ぶことはできず、この脂肪パッドも体の他の部分と一緒に小さくなります。

臨床研究では、体重10kgの減量ごとに中顔面のボリュームが約7%減少していました。減った分の多くは、表面に近い脂肪パッド、つまり頬・こめかみ・目の下から失われていました。最初に変化に気づいた場所が、まさにそこだったのはこのためです。

こんなイメージを思い浮かべると、腑に落ちるかもしれません。長年使ってきた座布団は、中綿がへたると、カバーの布が余って、以前はぴんと張っていたところに柔らかなしわが寄ります。しかも、そのカバー自体も長い年月のあいだにふっくらした中身に合わせて伸びてきたので、中身が減っても元のサイズにはぴたりと戻りません。ダイエット後の顔では、この二つのことが同時に起きています。

顔は自然に戻るのでしょうか?

一部は戻ります。変化のなかには自然に回復するものも、お手入れに応えるものも、そのまま残るものもあります。正直に整理すると、こうなります。

変化を強めた要因は、これからでも変えられる要因でもあります。急激な減量、たんぱく質不足、水分不足、紫外線は、研究でも影響を深める要因として挙げられています。もし今も減量を続けているなら、ペースをゆるめることで肌に順応する時間を与えられます。挙げた要因のなかで、影響が最も大きく、しかも今の自分の手の中にあるのがこのペースです。

今日から実際にできること

  1. 判断する前に、まず体重を安定させる。体重の変化が止まってからも、顔は何か月もかけて調整を続けます。2か月目に鏡に映る顔は、完成形ではありません。
  2. たんぱく質を、毎日。肌はたんぱく質からつくられます。毎食、手のひらサイズを目安に。世の中で最も手頃なスキンケアです。
  3. 保湿とSPF30以上の日焼け止めを、毎日。水分不足の肌は、くぼみの一つひとつに深く沈み込みます。紫外線は、これから育てようとしているコラーゲンを壊してしまいます。
  4. 肌そのもののために、レチノールを始める。頬のボリュームは戻せませんが、肌そのものの見た目——キメ、小じわ、つや——は着実に整えてくれます。50代からはやさしく始めるのがコツで、週ごとの進め方をガイドにまとめました。50代からレチノールを始めるのは遅い?
  5. 週末ではなく、ひと季節待つ。毎月、同じ光の下で写真を撮ってみてください。顔の回復は、鏡がいちばん苦手とする時間軸で進みます。

そして、いつも通り正直な線引きを。失われた顔のボリュームを取り戻せるクリームは存在しません。そう謳う商品は、売るために謳っています。ボリュームに関する選択(ヒアルロン酸注入や脂肪注入)は実際に選ぶ女性もいる現実的な選択肢ですが、それは信頼できる医師との相談であって、買い物かごに入れるものではありません。そして、体重が安定するまで待つことで、どんな決断もより良いものになります。

いまの肌
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よくあるご質問

ダイエット後、顔は元に戻りますか?

一部は戻ります。体重が安定した状態で6〜12か月かけて、水分バランスとある程度のふくらみは戻り、肌もゆっくりと落ち着いていきます。ただし50代では30代より時間がかかります。深いしわと明らかなたるみは、何もしなければ残る傾向があります。

いわゆる「オゼンピック顔」は治りますか?

GLP-1薬による減量での顔の変化も、急激な減量と同じメカニズムです。しぼんだ脂肪パッドと、伸びた肌。回復を助けるものも同じです。体重の安定、時間、たんぱく質、そして継続的なスキンケアです。

減量後、肌が引き締まるまでどのくらいかかりますか?

落ち着きの大部分は、体重が安定してから最初の6〜12か月に起こります。年齢、肌が伸びていた期間の長さ、これまでの紫外線量、遺伝的な体質が、その上限を決めます。

減量しながら顔の老け見えを防ぐことはできますか?

軽くすることはできます。ゆっくり減らし(週0.5〜1kgが目安)、たんぱく質をしっかりとり、水分補給をし、毎日SPF30以上を塗り、目標体重に届いてからではなく、届く前から肌のお手入れを始めることです。

頬よりも首やフェイスラインのほうが気になるのはなぜ?

首は肌が最も薄く、下から支える組織も最も少ない場所なので、ゆるみが最初に表れます。同じお手入れに応えてくれますが、ペースはよりゆっくりです。

減量するとしわが増えるのですか?

脂肪が内側から押し出して支えていた折り目は深くなり、くぼみが作る影も老けた印象につながります。一方、表面の小じわそのものは紫外線・年月・肌質による部分が大きく、これはお手入れで働きかけられます。

顔の若さのために、体重は落とさないほうがいいのでしょうか?

いいえ。健康的な体重がもたらす利益は、見た目の懸念を上回りますし、顔の変化の多くは時間とともにやわらぎます。本当の教訓は、ゴールではなくペースにあります。

55歳です。35歳の人より不利ですか?

失われるボリュームは同程度ですが、コラーゲンとエラスチンが年齢とともに減るため、落ち着くまでの時間は長くかかります。だからこそ、自分で選べること(ペース、たんぱく質、SPF、レチノール)の意味は小さくなるどころか、むしろ大きくなります。

Revuはスキンケアの道しるべとイメージづくりのためのアプリです。毎日のお手入れと現実的な目標をご提案しますが、医療行為ではありません。この記事も医学的アドバイスではありませんので、肌のお悩みが深刻な場合は皮膚科専門医にご相談ください。